学習用歴史漫画の興隆!?
近頃コミック版の日本歴史の宣伝広告が多いなと思っていたところ、先日の新聞で「学習向け歴史漫画 講談社も参入」という見出しの記事(2020年8月19日付 夕刊 朝日新聞大阪本社版)が目に付きました。少子化なのに学習漫画が続々と刊行されている由。これは「日本の歴史」分野だけの話...
逆数学の魅力
遅れ馳せながら、ジョン・スティルウェル著『逆数学』(田中一之・監訳/解説 川辺治之・訳 森北出版 2019年刊)を読みました。数学基礎論の興味深いトピックスを近年の成果まで踏まえて概説する好著です。集合論の成立過程を実数と計算可能性の問題など具体的なテーマを中心に再構築する...
海外への小包航空便が使えない?!
米国の知人に頼まれて、日本国内で買った本を米国西海岸へ発送することになりました。郵便局で問い合わせると、新型コロナ・ウィルスの影響で、米国向け(海外向け)小包航空便の配送が大幅に制限されているとのこと。別の郵便局では、先月何とか受け付けて貰えて無事に配達されたので、同じ扱い...
「聖徳太子」の実像と虚像
『日本書紀』の推古天皇治世を再検討する必要があり、最近それに関連して「聖徳太子」関連の啓蒙書を幾つか読み直しました。特に印象的だったのが、東野治之氏の『聖徳太子 ほんとうの姿を求めて』(岩波ジュニア新書 2017年刊)と、それと対蹠点にある、合田洋一氏の『聖徳太子の虚像』(...
伊予の古代遺跡に触れて
8月1日に、愛媛県松山市での古代史の講演会に招かれ、三時間余の責を無事に果たしてきました。その前日に、松山市内の観光名所である松山城、道後温泉駅、 伊佐爾波神社、湯筑城跡(岩崎神社)辺りを一巡りし、翌日は、地元の人達に案内されて東予(今治市、西条市)の古代遺跡を訪れました。...
またまた愚策が推進される気配に・・・(^_^;)
1兆ウン千億円かける「GoToキャンペーン」が前倒しで実施される運びになりそうとかで、医療関係者や自治体の首長などから、「なんで、このタイミングで・・・?!」という疑問の声、見直しを政府に求める声が噴出しています。 このキャンペーンの前倒し発案元は例の「アベノスク」全戸配布...
偽文書の扱い方に苦悩する;;
以前に本ブログでも触れました中公新書の『椿井文書』の売れ行きが好調とのこと、御同慶の至りです。偽作と判明した文書の取り扱い方には、正直とても困ってしまいます。全部が後代の偽作と判断がつけば、無視してよく、簡単なのですが、実際には部分的に本当に古い時代の成立かも知れず史料価値...