「敗戦の日」の憂鬱と自省
公式に戦争が終わったわけでもないのに、日本政府が勝手に「終戦の日」と決めて記念日らしいものにしている8月15日が今年も来ました。TVでも、頻りに「日本の一番長い日」関連のドラマやニュース特集をしていて、改めて、当時の日本における敗戦の状況(庶民の状態)の一部を認識させられま...
「聖徳太子」1400年遠忌をめぐって
今年から来年にかけて、「聖徳太子」1400年遠忌に関連した催しが盛んになってきました。宗教界をはじめ古代史や美術史の諸分野では、少なくない記念事業や特集記事などが企画されているようです。 しかし実際には、「聖徳太子」(厩戸皇子?)の没年すら確定した共通認識は得られていないの...
新型コロナの緊急事態下で…
立春を迎えても、新型コロナ禍の状況で、「緊急事態宣言」も1か月延長の措置が決まり、もう暫く感染対策と「活動自粛」が必要となりました。かなりの長期戦を覚悟してはいましたが、政府の「Go to キャンペーン」等の諸愚策の影響もあり、心配が現実になってしまいました。...
NHK文化センターでの連続講座に一区切り♪
縁あってNHK文化センターのカルチャー教室で古代史の連続講座を担当させて頂いておりましたが、それが12月度に終了し、足掛け4年に及ぶ講座に一応区切りを付けることが出来ました。熱心な常連受講生の方々とも知り合いになることができ、楽し講師経験でした♪...
未読の『女郎花物語』・・・少し気になる;;
秋の花である女郎花(をみなへし)にも気付かない慌しい毎日を送っていて、少し侘びしくなります。昨日の朝日俳壇(2020年9月13日付 朝日新聞大阪本社版)に、稲畑汀子氏選の女郎花の佳句が掲載されていました。 島山の どこにでも咲き 女郎花(おみなえし) 名和佑介氏(奈良市)の...
子供考古学教室に期待♪
過日の朝日新聞に「全国子ども考古学教室」のwebページが紹介されていましたので、少し覗いてみました。子供達が親しめるように、身近なキャラクターを設定して、楽しく考古学が学べるように、工夫されていて、好感が持てました。公益財団法人・朝日新聞文化財団の助成を受けているそうですが...
「史実と神話」の微妙な関係
TBS系地上波TV放送の深夜番組「映像’20」を録画して観ました。8月31日のテーマは「史実と神話~戦後75年目の教科書と歴史~」(60分)で、育鵬社の公民/道徳の教科書採用を巡る問題を中心に、日本書紀の「神話」から近世の偽文書、明治期の天皇陵墓の治定の問題まで、盛り沢山の...