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学習用歴史漫画の興隆!?

近頃コミック版の日本歴史の宣伝広告が多いなと思っていたところ、先日の新聞で「学習向け歴史漫画 講談社も参入」という見出しの記事(2020年8月19日付 夕刊 朝日新聞大阪本社版)が目に付きました。少子化なのに学習漫画が続々と刊行されている由。これは「日本の歴史」分野だけの話なのか、全体的に同様の傾向が見られるのか、記事には触れられていませんでしたが、興味深い現象です。

漫画の閲覧を契機に、本格的な歴史の啓蒙書や研究書に興味を持つ若い人達が増えると良いのですが、その点は、やや気になるところです。若年層の「読書離れ」が言われて久しいですが、現実に書籍の販売部数も年々急降下の様相を呈していますので、実際に「ゆっくり、じっくり、深くの読書習慣」はかなり減ってきているのでしょうね。

紙の書籍という形や文字の羅列による情報伝達が時代の状況と合わなくなってきているとすれば、歴史の研究成果を発信する側も、大きく変わらなければならない、と改めて思います。もっと努力が必要と自省する日々です。(S.T.)

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