消された「時代の栞」
注目している朝日新聞の「時代の栞」欄に、過日は「まぼろしの邪馬台国」(宮崎康平氏 1967年刊)が取り上げられていました(2020年5月13日付大阪本社版・夕刊、宮代栄一記者の記事)。戦後、幾度かの波があった「古代史ブーム」についての解説もあり、懐かしさも湧いて、時間を掛け...
「発出」「発令」と「令和」・・・
新型コロナ・ウィルス騒動で、緊急事態宣言を出す際に、「発出」(主に日本国政府)か「発令」(主に自治体首長)か言葉の違いがあるのに少し違和感を覚えました。行政用語としては、どちらも使われるそうですが、「発出」は今まで殆ど聞いたことがなかったので、へぇ、そんな日本語があったんだ...
「日本の文字文化」の濫觴
過日の朝日新聞(2020年5月4日付 大阪本社版)に、「日本の文字文化 紀元前から?」との見出しで、清水謙司記者による、柳田康雄氏の論文紹介記事が掲載されていました。奈良県桜井市の纏向学研究センターの研究紀要に発表されているということです(編集子は未見)。...
「聖徳太子」をめぐる疑惑
来年(2021年)は、「聖徳太子」の1400年忌を迎え、太子関係の諸寺・諸団体は、いろいろな行事・企画を予定しているようですね。もっとも、「聖徳太子の没年=621年(二月五日没)」は『日本書紀』の記載であり、多くの太子信仰組織は、「聖徳太子の没年=622年(二月二十二日没)...
江戸期の観光案内を楽しむ♪
創元社から2月に『図典「大和名所図会」を読む』(本渡章氏 編著)が刊行されていますが、続いて6月に『図典「摂津名所図会」を読む』が刊行予定だそうです。アマゾンの予約注文が既に記載されていました。昨今の「外出自粛」もあり、現地を訪れない代わりに古い観光ガイドを観る需要がそこそ...
歴史研究と偽文書
歴史研究(特に文献史学)において、偽文書の存在は、大きな障碍になります。特に江戸時代の熱心な(?)偽作者の手に成る古代・中世文書には明治以降多くの研究者が翻弄されてきました。 編集子も古代史研究の末席を温めているのですが、幾つかの「難波古図」なるものの存在を知ったときには、...
大林宣彦氏の訃報に接して
先週末の新聞報道で、映画監督大林宣彦氏の訃報に接しました。 尾道の「原風景」を大切に愛しみ、そこを原点として、平和のメッセージを多くの人に届けた映像作家であったと思います。同郷の出身者として、御冥福を祈らずにはいられません。尾道を舞台とした素晴らしい作品群を残して戴き有難う...