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「時の記念日」と神戸

今年は「時の記念日」(6月10日)誕生から丁度百周年ということで、近くの明石市立天文科学館では、“「時」展覧会2020 in 明石”という催しが開かれています。7月12日までですので、今月中には訪れてみたいと思っています。

『日本書紀』によれば、日本で最初の漏尅(漏刻 :水時計)が作られたのは660年であり、あの「大化の改新(乙巳の変)」で有名な中大兄皇子によるものだそうです。彼が天智天皇として即位し大津宮に漏尅を移して民衆に広く「時」を知らせたのが儀鳳暦辛未年夏四月二十五日(遡上グレゴリオ暦671年6月10日)なので、6月10日が「時の記念日」になった由。

ただし、このあたりの『日本書紀』の年代の信憑性は「?」が付きますので、時期も人物も本当にそうだったのか疑問な点も少なくありませんが・・・。

弊社から車で20分の所にNICT(情報通信研究機構)の未来ICT研究所があります。2018年6月10日から、日本標準時の副局(小金井局のバックアップ局)が運用を始めており、日本の「時」を守っているのです。とても地道な業務ですが、最先端の計測技術とネットワーク技術を駆使して、IT時代に不可欠な時間・時刻の超精密管理を行なっていて、頭の下がる想いです。これからも、「時の記念日」を大切にして、この日を社会の基盤を支えている人達に感謝する日として記念し続けてゆきたいものです。(S.T.)

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